千歳JC中期ビジョン策定
千歳青年会議所は、絶えず変化する現代社会において、60周年の節目に今一度方向性を見つめ直す転換期に直面しているなかで、5年後に向けて方向性や戦略を明確化し、実現するために具体的な道筋を設定いたしました。青年会議所は単年度制で年度毎に大幅に変化を求めるのではなく、連続性を重視した運動を展開することで産官学民や他団体からの共感を呼び起こし、信頼を築いて参りました。

創立60周年を迎える今年度、時代や社会情勢に即した中長期ビジョンを策定し、「明るく豊かな社会」を追求して一般社団法人千歳青年会議所が地域から不可欠な存在となり、より強固な組織として成長するための指針として、中期ビジョン「JCI CHITOSE COMMITMENT」を策定しました。

情勢
現在日本では、少子高齢化や大規模自然災害、アフターコロナで変わる常識や世界平和を揺るがす国家間の対立の影響など多くの課題を抱えています。千歳市は人口増加を続ける若いまちであり国際空港や自衛隊を有し、さらには先端半導体の国産化に取り組む企業の誘致で今後の発展が見込まれるまちではありますが、日本に影響を及ぼす問題は千歳市も例外ではなく同様ととらえ、取り組むべき課題となっております。

千歳市の人口推移では年少人口は減少傾向にあり老年人口は増加しております。それは今後の地域経済や市民生活に大きな影響を及ぼすと懸念されています。また、2018年に北海道胆振東部地震時には千歳市でも震度6を観測し、市内には大きな被害が無かったものの、全道的に発生したブラックアウトでは先行きの見えない不安が市民を襲い、2024年1月に発生した能登半島地震において地域性は異なりますが、教訓を生かすことが重要視されています。さらには新型コロナウイルス感染症を経験し、アフターコロナで加速する新たな価値観が求められる時代に差し掛かり、2022年から始まったロシアによるウクライナ侵攻での影響で様々な物価の価格が上昇して市民生活に影響を与えると同時に、平和の大切さを実感することとなりました。

このような変動する社会情勢の中で、一般社団法人千歳青年会議所がまちに必要とされる持続可能な団体であり続けるためにはこれまでの伝統を継承し、さらに新たな取り組みを実行していく必要があります。

私たちが描く千歳の未来とは
千歳青年会議所では、新たに策定した中期ビジョン「JCI CHITOSE COMMITMENT」を目指すべきゴールとし、「まちづくり」「ひとづくり」「組織づくり」の重要性を再認識し、行動を起こすことで千歳市を先導し持続可能なまちにします。

・行政や各団体、市民との協働で多様な価値観を尊重しあえる住みよいまちにする。
・自分の未来を切り開いていく挑戦心と豊かな心をもった人財で溢れるまちにする。

「JCI CHITOSE COMMITMENT」
千歳青年会議所では中期ビジョンとして5年後のより良いまちを目指してJCI CHITOSE COMMITMENTを策定いたしました。

「Community」でひろがる輪
「Challenge」でつかむ未来
「Change」から創り出す
新たな価値を創造する。

「Community」でひろがる輪=協働意識
まちづくりに対して、千歳市の各団体や千歳市民との連携がさらなるまちの発展に寄与し、千歳市全体の協働意識が向上しているまちを目指します。

「Challenge」でつかむ未来=挑戦
ひとづくりに対して、学生時代に得た体験が今後の自分の未来を切り開いていけるように、一人ひとりが挑戦心溢れるひとづくりを目指します。

「Change」から創り出す=変革
組織づくりに対して、変容を繰り返す社会に対して柔軟に対応し、今後も運動を持続的に展開するために効果的に変革できる組織を目指します。

3つの柱
まちづくり×環境
①自然環境
2030年の削減目標に向かい取り組みを持続いたします。
千歳市は2022年にゼロカーボンシティ宣言を行い、2025年度から事業所や市民を巻き込み脱炭素社会の実現に向けた取り組みを展開し、2050年には温室効果ガス排出量ゼロを掲げております。行政や事業所、そして市民一人ひとりが協力し、より良い環境を次世代に受け渡すために再生可能エネルギーの導入推進や省エネルギーの推進を行い脱炭素型のまちを目指し、社会の変化に対応できるデジタル技術を活用することで新たなイノベーションをまき起こし、循環型社会の実現いたします。
②生活環境
有事の際に行動できるまちを創出いたします。
災害や予期せぬ危機に対応するため、 防災関係機関や地域団体との連携を強化すると共に、防災意識や災害対応力の向上を促し、女性や外国人などの視点も取り入れた防災・減災対策の取り組みが必要とされています。防災関係機関及び協力機関との連携を強化し、災害時に備えて避難時の行動やスキルを身に着けることで防災に関しての対応力を身に着け、小単位でのネットワークの重要性を再認識し、災害に強い千歳市を形成いたします。
③国際環境
外国人が住みやすく観光客が滞在したいと思える地域を目指します。
今後多くの外国人が定住し、観光客が往来するまちとなると想定し、北海道をリードするグローバルなまちとして発展していくために、住まう地域の住人と外国人が支え合う多文化共生社会の実現に向けた取り組みを行う必要があります。行政と連携し地域単位でのコミュニティの充実を図ることで外国人が生活しやすい環境を生み出し、互いの文化的違いを認め合い対等な関係を築き、ひと・もの・情報が行き交う発展の起点となり、多くの外国人観光客が滞在しやすい環境と観光地としての魅力を千歳市に生み出します。
ひとづくり×教育
①キャリア教育
社会的、職業的自立に必要な基盤となる能力を育成いたします。
子どもたちが将来自立した社会人となるための基盤をつくるためには、学校の授業だけではなく子どもたちに関わる家庭・地域が学校と連携して同じ目標に向かう協力体制を築く必要があります。行政や事業所と連携して学年に応じての社会形成能力の育成や自己管理能力、課題対応能力といったキャリア能力の形成を促します。
②社会教育
団体と市民が協働できる取り組みを充実いたします。
今後の千歳市を牽引する子どもたちに対し、地域と連携したプロジェクトや運動を展開することで地域の一員そして千歳市民の一員としての意識や社会貢献活動への関心を深める必要があります。単なる知識だけではなく、実践的なスキルや社会での役割を学び、成長の機会を増やすために行政や団体、事業所と連携し学生を中心とした体験の場を創出いたします。
③郷土愛の教育
学生が地元に愛着がもてるように郷土愛を育成いたします。
変わりゆく学校教育の現状を理解し、持続可能な発展を促進するうえで様々な世代が共に活動することで継続的に地域同士の協働や市民のつながりを深める必要があります。学校と連携を図り多くの学生と市民が熱中している文化的活動に焦点を当て、情報を共有することで小中高生の関係性を深め、立体的な世代間の関係を起点に地域への愛着を育む取り組みを実行いたします。
組織づくり×構築
①成長できる組織構築
多様性の推進を図り、組織力を向上いたします。
多種多様なメンバーの視点から多くの意見や発想を取り入れ、創造性やイノベーションを加速させる多様な価値観を反映できる組織を構築いたします。
②情報発信力の構築
ブランディングを向上させ組織の価値を高めます。
情報発信ツールを活用しブランディング向上の効果を高め、従来の発信方法を常にブラッシュアップし良質な情報発信ができる存在価値の高い組織を構築いたします。
③継続できる組織構築
会員拡大の充実を図り影響力を高めます。
今後もより良い運動を実施していくために、まちに対しての影響力や認知度を高め、組織の持続可能性を確保し会員基盤の拡大を行う組織を構築いたします。
④組織基盤の構築
リーダーの育成に注力し個々のスキルアップを向上いたします。
組織の成長と発展を支えるより良い運営を行っていくために、組織基盤構築に必要な人財のスキルアップに対するトレーニングプログラムの実施を行い能力向上ができる組織を構築いたします。
⑤教育体制の構築
入会間もないメンバーに対してのフォローアップを充実いたします。
入会間もないメンバーに対し、千歳青年会議所ならではの視点で構築したプログラムを作成し、フィードバックループを確立し双方向のコミュニケーションを促進できる仕組みを構築いたします。
CHITOSE GOALS策定
中期ビジョンをわかりやすく運用できるようにCHITOSE GOALSを選定し、全メンバーの共通目標として巻き起こす運動に活用するために策定いたしました。

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