|
本年2008年は、社団法人千歳青年会議所45年の歴史の中での大きなターニングポイントであると考えます。
2007年度 社団法人日本青年会議所 北海道地区協議会 第56回北海道地区大会千歳大会を主管した私たちは本当に多くの学びと気づきを得ながら、「私たちは何のためにJC運動に取り組んでいるのか」について問い続け、活動・運動をして参りました。
そして本年は、その問いに対しての答えを我々の活動・運動を通して確固たるものにしていかなければなりません。
私たちメンバー自身にとって、また地域にとって、我々青年会議所の活動と運動の意義を改めて強く、深く考える時が来ました。
「危機の本質」一番近くにあった危機
20世紀後半の拡大成長型社会の限界が明らかになった今、持続可能な社会への変革が求められています。
地球のこと、国のこと、地域のこと家族のこと、自分を取り巻く全ての環境が「持続することができる」社会を目指していかなければなりません。
しかしながら、過去、現在、未来という時間軸のなかで、「現在」を生きているわたしたちは、あたかも今が全てであるが如く、時に誤った解釈をしてしまいます。
そして残念なことに、誤った解釈は加速の一途を辿り、結果、今まさに地球規模で問題視されている環境問題をはじめ、我が事としてしか考えられないがゆえの様々な問題は一向に後を絶たず、これから先「私たちは何処に向かって進んでいくのか」といった閉塞的・危機的状況を憂いながらも、現在を生きるわたしたちに課せられた役割や使命から、目を背けることに慣れてしまってはいないでしょうか。
そしてこれらを考えたとき、私たちが直面している危機の本質が何であるかに気づかされます。
変革が進まないことではなく、変革が進まないことを危機と感じないということです。
その私たちの意識にこそ、危機の本質があるのではないかと考えます。
社会に蔓延している危機は私たちの一番近くにあるのかもしれません。
「人間力の向上」社会起業家として
前段、危機の本質についてお話しさせていただきましたが、更に噛み砕くと、依存心や無関心といった、一人ひとりの社会的責任の回避と捉えることができます。
では、わたしたちの社会的責任とは何でしょう。
そして社会的責任を果たすために必要なものとは何でしょう。
例えば、企業においても、効果、効率、利益だけを求めた競争原理や市場競争だけでは行き詰まり、「志」や「使命感」がもとめられる時代となりました。
わたしたち一人ひとりにおいても同様です。
持続可能な社会を創り上げていくための「志」と「使命感」が必要であり、それらは自己の成長や成熟といった「自己実現」と密接に繋がりあう必要があります。
社会の中における自分と、自分自身の存在意義とが有機的に結びつき、その上に様々な価値観を築き上げ、その実現に向けて積極的に活動する強い志と深い使命感、更には人間的魅力やパーソナリティあふれる人間力こそが、個人と社会が共に繁栄する持続可能な社会に向けた変革の礎になると考えます。
「会員の拡大」会員拡大はまさにJC運動そのもの
青年会議所運動の中で最も創造力が磨かれ、可能性が無限大の運動がもしかすると会員拡大かもしれません。そしてまた、会員拡大はまさに、青年会議所と地域社会との関わり方について、その時代、時代が私たちに投げかけている大きな課題ともいえます。
地域に信頼され、必要とされる団体であることが私たちの存在意義である以上、ひとりでも多くの市民を私たちの活動に共感、協働してもらうことが地域に根ざした運動を展開している青年会議所の役割と使命であります。
人は人でしか磨かれない、という言葉がありますが、わたしたちの創造力は人との出会いで磨かれ、運動の可能性を更に飛躍させるのは、一人ひとりの、そして一よりも十の志と使命感であると考えます。
「関係と信頼」JCは閉鎖的?それとも開放的?
ペーパーレスの会議になって5年。膨大な会議資料がわずか5年前まで紙資料だったとは信じがたい事実です。更に、その10年前は会議や事業の連絡が固定電話で行われていた事を考えたとき、現在の便利で効率の良い恵まれた環境で活動できることに感謝致します。
しかしながら、その恵まれた環境がわたしたちの関係と信頼に対する意識を低下させていたら・・・。関係と信頼を築く要素のひとつに「コミュニケーション」が挙げられますが、
受発信が成立していないコミュニケーションほど気薄さを助長させるものはありません。青年会議所の魅力のひとつに、様々な業種を生業としているメンバーで構成されている点が上げられます。そんなメンバー同士の情報交換や人的交流、共感、協働こそが、地域に住む青年経済人としての価値を高めるものと考えます。更には、これらの価値あるネットワークを企業、行政、NPO法人、マスメディア、個人などと結びつけ、更なる関係と信頼の輪を広げることができるのは青年会議所の類まれな魅力の一つであると考えます。
「110年ぶりの公益法人制度の改革」使命感と志の継承
現行の公益法人制度は、明治29年の民法制定以来110年間、行政や民間営利サービスでは満たされない部分を担い、国民生活や国民資質の向上に寄与して参りました。
現在、2万5000法人が公益法人として活動しており、その一つに千歳青年会議所も存在しております。「官から民へ」の流れの中で、公益法人の役割が益々高まる中、めまぐるしく変化する時代と多様な価値観の中で、公益性を兼ね備えた確固たる高い志を持つ団体としての資質が問われ始めております。
目的意識の明確化はもちろんのこと、目的の本質を見極めることのできない団体は、今後時代のニーズに取り残されていき、広い社会性と深い人間性が一つにならなければ本来必要とされる公益性を生むことはできません。
青年会議所の存在意義、理念、あるべき姿を今一度検証し、持続可能な社会の更なる発展のために、主体的かつ積極果敢に活動できる公益性の高い団体を目指して参ります。
「千歳青年会議所運動方針」
千歳青年会議所40周年を機に、10年後の50周年を見据えた千歳青年会議所行動提案並びに運動方針が提唱され、来年、千歳青年会議所は45周年を迎えます。
JC宣言、JCIクリードの青年会議所基本理念に加え、我々千歳青年会議所が、自分たちの住むまち千歳において掲げる目的達成のための運動方針、そして地域のリーダーとして率先して行動するための行動提案「拠点千歳推進実践運動」「共育から生まれるふるさと愛推進実践運動」「次代へ向けての価値ある伝承推進実践運動」。
観念や理想として掲げるだけではなく、これらを機軸とした積極的な活動を更に追求することで、次代を見据えた先駆者としての役割を存分に発揮できるものと考えます。千歳青年会議所の更なる発展のために、実践を積み重ねる一年として運動展開して参ります。
おわりに
日々の様々な事柄のなかで、その事柄の何処を見るかはそれぞれです。
毎日のJC、時間は取られる、睡眠時間は削られる、という答えも一つあります。
毎日のJC、自己成長のための貴重な経験と自己投資、という答えも一つあります。
問題は、その事柄の彼方に、「何を」見つめているか。
それこそが、私たちが経験する様々な事柄の「価値」を定めるものと思います。
何をしているのかではなく何を見つめているか。
仕事もJCも社会も同じです。
見るか見ないか、見えないままか、
わたしたち一人ひとりの「変革」が、今、求められています。
|